河瀬直美とNHK、維新の会と毎日放送。メディアは今日も反省の色なし。【適菜収】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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河瀬直美とNHK、維新の会と毎日放送。メディアは今日も反省の色なし。【適菜収】

【隔週連載】だから何度も言ったのに 第10回

立憲民主党の菅直人が、橋下徹について「(ナチス・ドイツの)ヒトラーを思い起こす」とツイッターに投稿。橋下は「ヒトラーへ重ね合わす批判は国際的にはご法度」などと反論。そこへ舛添要一が「彼はまだヒトラーのレベルにも達していない」と横やりを入れ、混戦状態に。

■メディアはそろそろいい加減にしろ

 

 「GoToトラベル」の給付金約80万円をだまし取ったとして、大阪府警が大阪偕星学園高校の野球部元監督、山本セキ容疑者ら3人を詐欺の疑いで逮捕した。山本らは同校に在籍していた20年、野球部の合宿で1人1泊7000円のところを2万円と偽って給付金申請をしていた。橋下はテレビ番組で、「大阪を代表するチームとして大阪府民のみなさんの応援を受けていたのに残念です」「子供たちに対する影響も大きいので、きちんと反省してもらいたいです」とコメント。よく言うよ。自分は学生時代から一貫して詐欺まがいのことをやっているのにね。

 橋下は破れた革ジャンを仕入れて高値で売り、友人が批判すると「気付かずに買うのはお人よしや」と答えたという。また、「広がる橋下ネットワーク」という自己紹介パンフレットには、全部仮名の公認会計士や税理士らの名前がずらりと並べられていた。橋下同期の弁護士たちが「こんなもの配ったら懲戒請求されるぞ」と警告すると、橋下は「だって、本名書いたらバレますやん」と答えたという。(「毎日新聞」2012年4月15日)

    *

 その後、橋下は「大阪都構想」という名の大阪市解体という戦後最大の詐欺事件に手を染めた。

    *

 毎日放送が1月1日に放送したバラエティー番組「東野&吉田のほっとけない人」に、松井、吉村、橋下がそろって出演した。これについて、同社の番組審議会で委員から「(政治的)中立性を欠くのではないか」と指摘があり、社内調査チームを設置したことを明らかにした。放送法第4条は「政治的に公平であること」と規定している。

 松井は記者会見で「僕は出演依頼を受けて出ただけ。毎日放送さんは別にこれまでも決して維新寄りなんて感じたこともない。どちらかと言うとアウェーの場所かなと思っている」と説明。「どちらかと言うとアウェー」であれほどベタベタだったら、アウェーではない在阪メディアだったら、ベタベタのベッチョベチョだよね。

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 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、登場人物が、「平家をぶっ潰すぜ!」「首チョンパ」「ぞっこん」といった言葉を使っているという。大河ドラマに三谷幸喜を使うのはやめてほしい。面白くもないし、気持ちが悪い。不快。

    *

 ドラマで史実を捏造するだけならまだしも、NHKはドキュメンタリー番組でも事実を〝捏造〟していた。昨年12月26日に放送、30日に再放送されたBS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」後編の字幕に、「五輪反対デモに参加しているという男性」「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」とあったが、実際には、男性が五輪反対デモに参加した事実は確認できていなかった。

    *

 NHKスペシャルは「魂の旋律 音を失った作曲家」というの佐村河内守の件もあったし、『奥ヒマラヤ禁断の王国・ムスタン』という「やらせ」事件もあった。要するになにも反省していない。

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 その河瀬直美、騒動の中、こんなポエムを社会にぶちあててきた。

 

穏やかな

けれど

意志のある

空のもと

 

ひとり

たたずむ……

 

 

遠い遠い記憶が、立ち現れ

みんなが笑ってた。

 

#ここにいるよ

#よい週末を

#海が綺麗だ 場所: 神戸市須磨区

 

 小川榮太郎臭しかしない。

 

 

文:適菜収

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適菜 収

てきな おさむ

1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志との共著『思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか』、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『日本をダメにした新B層の研究』(KKベストセラーズ)、『ニッポンを蝕む全体主義』『安倍晋三の正体』(祥伝社新書)など著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も好評。https://foomii.com/00171

 

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